
石川県加賀市・山代温泉のたちばな四季亭は3月、新たに露天風呂付き客室や個室食事処を設けるなどし、リニューアルオープンした。
客室は5、6階の全9室を改装。そのうち6室は、室内の仕切りを取り払った開放感あふれる空間と、見晴らしの良さが売りの「露天風呂付き和Jr.スイート」(=写真)となる。ツインベッドやソファーを配した15畳の和室と露天風呂、ウッドデッキなどで構成。露天風呂をガラス張りにすることで、部屋にいながら外の景色が楽しめるようになっている。6室それぞれに、加賀五彩の色合いをモチーフにした伝統と革新が融合する新感覚のしつらえが施されているのも特徴だ。
各フロアの角部屋にあたる2室は、ツインベッドを配した12・5畳の和室と、ソファーを備えた7・5畳のリビング、ひのき露天風呂から成る「ひのき展望露天風呂付きJr.スイート」へと改修した。各部屋のベッドはシーリー社製を導入。Jr.スイートタイプに備えたソファーは、デンマークから取り寄せるなど、家具・調度品にもこだわる。
同客室での食事は、新しい食事処「洗心館」を利用する。120畳の大広間を改修して設けた食事処「洗心館」は、11の個室を備えており、一部は人数に応じてフレキシブルに対応可能。料理は、美食家、北大路魯山人の料理イズムを受け継いだ月替わりの四季亭懐石などを提供する。
このほか、601号室を加賀五彩の1つ、黄土色を基調としたしつらえを施した「展望露天風呂付きプレミアム和洋室―黄土―」に改装。2階にはバリアフリートイレを設けるなど、館内各所がグレードアップしている。