地獄谷野猿公苑最寄りの上林温泉に佇む昭和初期創業の温泉宿「上林ホテル仙壽閣」(小根山哲夫社長)は、古くから多くの文化人に愛された大正浪漫の香りが漂う和魂洋才名湯の宿。
同館には2種の庭園があり、赤松の庭園は繊細に造られた日本式庭園に創業以来大切に育てられた赤松や紅葉の大樹、清水が注ぐ池に鯉が優雅に泳ぐ。120種もの山野草が可憐に咲き、四季折々まるで絵画のような美しい庭園が楽しめる。
一方、沢蟹と清流の庭園には、山からこんこんと湧き出る清水が流れ、綺麗な水でしか生息できない沢蟹を育てている。春には桜、初夏には藤が美しい自然庭園。夏には少しだけホタルが鑑賞できる場合もあるという。
同館自慢の温泉は長野県最大級、毎分720㍑、1日1036㌧という驚異的な湯量で絶えず湯船からあふれ出る源泉100%掛け流しの温泉が楽しめる。大浴場では、壁全面から源泉が滝のように流れ落ちる。露天風呂・大浴場・貸切風呂、すべての湯船が源泉掛け流しだ。
宿泊者限定だった同館の貸切風呂(2種)が、日帰りでも利用可能になった。内湯に露天風呂が付いた贅沢な貸切温泉で、1日4組限定(各1時間)、利用料金は1人1500円(バスタオルとフェイスタオル貸し出し、アメニティ付き)。利用可能時間帯は正午―13時、13時30分―14時30分。
予約・問い合わせ=電話 0269(33)3551。