創業30周年を迎えた
岐阜県・飛騨高山の旅館「本陣平野屋 花兆庵」はこのほど、新たに6室のスイートルームをオープンした。創業30周年を機に既存の和室9室をスイートタイプの客室6室に改装した。
コロナ禍後、外国人観光客が急増するなか、同宿の23年のインバウンド比率は45%と約半数を占めるため、外国人も快適に寛げる設計を意識した。とくに多いのは欧米客で、新客室はその土地の文化風土への関心が高い欧米客に飛騨高山の歴史を感じてもらえるような客室に仕上げた。
客室は「惟・響・慈・覚・縁・坐」と漢字一文字の名で、「心が休まるような滞在になるように」と願いが込められている。一部屋ずつ字のイメージに沿って色や設えを変えるなど工夫を凝らしている。