
「100年企業」に向け鏡見開き
鶴雅グループの創業70周年記念式典・レセプションが2025年4月15日(火)、北海道・阿寒湖温泉のあかん遊久の里鶴雅で開かれ、あいさつに立った鶴雅ホールディングスの大西雅之社長は、「地域と共に成長するという企業理念のもと、道内で9つの地域貢献事業に取り組んでいる」と報告した。
政財界から約290人が招かれ、同館の節目を祝った。大西社長は、1955(昭和30)年の阿寒グランドホテル開業に始まり、現在は道内に14軒のホテルを展開するまでの歩みを振り返り、支援に対して感謝の意を表した。「各ホテルは皆でつくりあげる作品」と位置付け日々来館者を迎えるほか、「地域づくりでは、その土地の持っている物語を深めていく」など、「覚悟をもって(グループが求められる)役割を果たしていきたい」と誓った。
来賓として出席した鈴木宗男参議院議員、北海道経済産業局の鈴木洋一郎局長、鈴木直道北海道知事(VTR出演)らが、祝辞を述べた。式典ではこのほか、永年勤続表彰も行われ、代表してあかん遊久の里鶴雅の鳥居敏之料理長が登壇したほか、同館の小山あき女将に特別功労賞を贈った。
地域貢献事業では「郷土力を磨き、地域と共に成長する百年ブランドを」という企業理念のもと、阿寒湖温泉では「まりも足湯横丁(仮称)」の新築を通じ飲食店街を再生させるほか、前田一歩園財団が取り組む植樹祭には今後10年間で3500本の苗木を寄贈する。南富良野エリアでは町と包括連携協定を交わし、「かなやま湖ログホテル・ラーチ」の増改築・運営を行うほか、千歳市と連携し、閑散期にイルミネーションイベントを開くなど、9事業を進める。
鶴雅ホールディングスの大西希副社長は「アドベンチャートラベルを核とした、グローバルな感動体験の創出、北海道のサステナブルツーリズムをけん引できるような、鶴雅流のエコリゾートへの挑戦」に注力したいと、決意を新たにした。