
古窯ホールディングス(佐藤太一専務、山形県上山市)が運営する「日本の宿 古窯」と「あつみ温泉 萬国屋」は2025年4月24日(木)、台湾・台北市内で台湾の主要メディア約30社を招いた記者発表会を開き、山形県が誇る豊かな地域食材と、日本の温泉旅館が育んできた伝統的な「女将文化ともてなし」を紹介した。
取り組みは、台湾の高級ホテル・リージェント台北、北投晶泉丰旅(シルクス スプリング 北投)との連携で実現した。会場となった北投晶泉丰旅では、山形の観光地映像を放映したほか、A5ランク山形牛をはじめ、甘鯛、うるいやこごみなどの山菜、つや姫、サクランボといった県が誇る地域食材をふんだんに使用した特別料理の試食会も開いた。
集まった台湾メディアからは「こんなに美味しい食べ物が山形にあるとは知らなかった」「ぜひ山形を訪れたい」など、期待の声が多数寄せられた。このほか、ホテルスタッフや参加記者が花笠踊りを体験するなど、身も心も山形色に染まる催しとなった。
北投晶泉丰旅のレストランでは5月31日(土)まで、山形の味覚を楽しめる特別メニューも企画。古窯が30年以上受け継いできた秘伝の味「特製胡麻みそすき焼き膳」を、山形県産の厳選食材を使用して提供する。
構想から約1年という歳月を経て実現した催しは、単なる観光プロモーションに留まらず、山形の誇る「食」と「もてなし」という文化を台湾に紹介し、同時に台湾の文化からも学ぶ、「異文化交流の機会」と位置付ける。相互理解を深め、台湾と日本の距離を物理的・精神的、両面から縮めることを目的としている。
日本の宿 古窯の佐藤奈美若女将は「山形の清らかな恵み、素朴で豊かな文化は世界に誇れる地域資源。とくに台湾とのご縁を深く感じており、これからも地域の誇りを胸に、山形と世界をつなぐ『橋』として魅力を発信していきます」という。